「ファイナルファンタジータクティクス」、1997年スクウェアから発売されたプレイステーションのゲームである。まあ、いまさら説明するほども無いくらい売れた有名なゲームである。

とはいえこのゲームをみて思い出すのは以前クエストから発売されたSFC のシミュレーションゲーム、「伝説のオウガバトル」と続編「タクティクスオウガ」である。
この二作品も名作の呼び声高く依然根強い人気を保っているので、 御存知の方も多い事だろう。
思い出す、と言うのも仕方ない話で、移籍によって結果的に多くの主要スタッフが重複しているらしい。 だからこの三作品は私の中では立派にシリーズなのだ。

第二作、「タクティクスオウガ」の余りにも秀逸である事から三作目は低い評価を受けたり、また超人気RPGシリーズ「ファイナルファンタジー(以下FF)」のデザインを踏襲している事からデザイナーの個性を削ぐ、と批判も一部でありはしたが、「FFタクティクス」の全体的なボルテージの高さとボリュームを考慮すれば作品の絶対的な質がRPGの中でも最高位に位置する事が知られ、さしたる問題点とはなり得まい。
おっと、ここで「タクティクス」シリーズはシミュレーションRPGであって、RPG要素は低いから同じカテゴリーに入れるのはおかしいのでは?という疑問もでそうだが、RPGとはRole Playing Game、役割を演ずるゲームである事から、「タクティクス」も主人公になりきり、そのゲームの中での役割を演ずるのだからRPGに属するべき、と考える。

で、内容はそれぞれ各自でプレイしてもらうとして(!)っておい。
普通にゲームの魅力を語るのでは面白くないのだが、いや本職が本気で書けば面白くなるはずなのだがそれはもう既に成されているので、表題に有るように 「クイーン」との関連を中心にして語っていこう。

「クイーン」、Queenは70年代から90年代の初めまで活躍し続けた伝説のロックバンド。四人のメンバーは皆有名だが、特に90年代早々にエイズで他界したボーカル、フレディ・マーキュリーのカリスマがクイーンを聞かない人の耳にも入っていることだろう。活躍した年代から主に現在30歳から40代半ばまで、今も熱狂的なファンは多い。
本国イギリスではビートルズに迫る勢いで浸透したようだ。「ボヘミアン・ラプソディ」、「伝説のチャンピオン」、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」など、日本でもCMソングに多く使われたりしていたので耳馴染みはある人が多いはず。
かくいう私も、聞いた事はある、と言う程度のもので(デビュー時0歳なんだから当たり前か)、上記の「オウガバトル」以降のファンであるので、フレディがもうおらず解散後というなんとも頼りない話ではある。

「伝説のオウガバトル」をプレイし、そのゲームシステムはさして目新しいものではなかったものの、作り込みと世界観の深さ、アイテムなどへのこだわりに、すっかり魅せられていた私は、雑誌で紹介する記事の中に、このゲームをプレイするものの予備知識として「Queen2」(本当はローマ数字)のアルバムが紹介されているのに目をつけた。
何気なく聞いてみて、まず「オウガバトル」という語自体がアルバム中の曲のタイトル。次に副題の「The March of The Black Queen」も同じく曲の題名。さらにはゲーム中の地名「ライの海」は「七つの輝ける海」の原題「Seven Seas Of Rhye」から来ていると知る。(後には隠しステージの拠点の名が「スカラムーシュ」であり、これは「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞からではと)
そうするとなんだか「オウガバトル」の世界の広がりを作者と共感できた様に思いうれしくなったのだが、次にはそのCDの方に惹かれていく。私はCDで聞いているので関係なかったが、LP時代にはA面、B面にそれぞれホワイトサイド、ブラックサイドが当てられ、曲調も明快な白、陰鬱な黒と分かれていてジャケット表紙、メンバーの写真の色まで変えるこだわり。先の黒の女王に対してホワイトサイドには「White Queen」を配置していると言う憎い演出も有る。
私のより興味を持たされたのはブラックサイドだったが、そこはフレディ・マーキュリーの手によるものだった。まさに幻想的な歌詞は、荒野を思わせるサウンドにマッチし、世界観を重厚に保っていた。

「伝説のオウガバトル」の続編が決定して、発売までには3年くらいかかったはずだが、その頃には「グレイテスト・ヒッツ」を聞きまくっており、今度はどんなクイーンからのインスパイアが見られるかと楽しみにしているも、表面的には出ず。
のちに、副題の「Let Us Cling Together」が気になっていたので(「タクティクスオウガ」四章のタイトルは「手をとりあって」)、調べていると「teo toriatte」はどうもフレディが日本のファンの為に日本語で唄ってるらしいと判明。
早速入ってるCDを探すも、世の中には似たような事を考えるヤツはいるもので、そこのCDだけない。しかもブームでもなかったから店も補充しない。大分遅れて「華麗なるレース」を入手。「Teo Toriatte」を聞いてゲームの感動が再来し感涙。
すると、どうも「ボヘミアン・ラプソディ」の入っている「オペラ座の夜」とレイアウトが似ている。「華麗なるレース」の原題は「A Day At The Races」。表紙は黒。「オペラ座」は白。昔のイギリス貴族のたしなみとして、「昼は競馬、夜はオペラ」というのがあるらしく、ここでも対比がなされている…。

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